補助金の申請・実績報告における注意点①(税込か税抜か・補助金支給額)

補助金と一口に言っても、実にたくさんの種類の補助金があります。
・ものづくり補助金
・小規模事業者持続化補助金
・IT導入補助金
・事業再構築補助金
・東京都創業助成事業(助成金)
など。
これらの補助金を活用するにあたって、知っておかないと思わぬ落とし穴にハマってしまうことがあります。


補助金交付申請額のよくある失敗
税込と税抜を間違えて補助金支給額を計算してしまう
補助金としてもらえる金額は、使う経費の2/3だったり、3/4だったりします。
これを補助率と言いいます。
例えば1,000万円の経費を使って3/4を補助してもらうとなると、750万円が補助金として支給されるということですよね。
ここまでは特に難しくないですよね。
ただ、ここで実は落とし穴があります。
それは
「使う経費」を税込か税抜で計算するか です。
この大事なポイントをしっかり覚えておかないと、実績報告をしてももらえる補助金が10%くらい少なくなってしまうことがあります。
たとえば、500万円の補助金をもらいたい場合を想定します。
補助率が3/4である場合は、500万円の補助金をもらうためには、約670万円の経費を使う事業計画書とする必要があります。
補助金の審査に採択されて、実際に事業に取り組むにあたり、「670万円使えばいいんだな」とだけ覚えておくと、本当は税抜で670万円使わないといけないのに、税込で670万円しか使わないという失敗をしてしまうケースがあります。
補助金支給額の計算に、「税抜の経費」を使用する場合、このケースだと税抜で約610万円しか使っていないので、610万円×75%=457万5千円しか補助金がもらえなくなってしまいます。
これによって本来もらえたはずの消費税分の金額の補助金がもらえなくなってしまうのです。
なので、補助金を申請する時と、補助金に採択されて経費を実際に支出する時は、特に強く以下を意識するようにしてください。
「補助金支給額の計算に使う経費は、税込なのか税抜なのか」
この記事の監修者


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ライフインジャパン行政書士事務所
佐藤 大河(さとう たいが)
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